街 は 劇場

劇場女優・街子です。

2017-01-01から1年間の記事一覧

働くということ、生きるということ

かれこれ四か月、だらだらと続けていた就活に一つ目途が立ちそうな予感(あくまで予感)がしている。内定がもらえそうなのである。 その会社は少し変わっていて、いままでの人生観やこれからどんな人間になりたいかを面接で話した。かれこれ二、三回人事や役…

変化の話

言動やセンス等々から破天荒なイメージを持たれることが多い。(今はそうでもないけど、たまに尖ったセンスを見せつけるらしく“うわ…”となる) 変化をもろともしないというか、個性万歳みたいに思われるけど、性根はあんまりそういうことが好きではないこと…

物語化の話

修論に向けての先生が書いてくれた板書 夏が来る。 大学院生になって一年半がそろそろ立つ。学部生の時を含めればかれこれ二年半ほど、三遊亭圓朝や怪談噺、幽霊や霊魂について考えている。 最近、物事の考え方が変わってきて、一個人がなにかを認識する時そ…

『西埠頭/鵺』

1.はじめに 6月17日、明治学院大学のアートホールで行われた錬肉工房『西埠頭/鵺』を観劇した。今公演は2部構成で第1部として仕舞い「鵺」が舞われた。この二つの演目を考えるにあたり「女性」という補助線を用いてみたい。『西埠頭/鵺』の舞踏家・上杉満代…

ミッチーのライブに行って泣いた

ミッチーのライブに行ってきた。有楽町の東京国際フォーラム。 ミッチーのライブは友人と行くのだが、ライブのあと、いつも現実に引き戻される悲しみを感じ心身ともに疲弊してしまうのでその前に軽く飲酒をする。今日もした。 いつもより遠い席だったけど、…

劇場は激情

前述の通り「感覚」で生きているので、その表出の一つである感情がしばしば暴走することがある。 街を歩いていて、すれ違う多くの人が様々な傷を抱えて、それでも懸命に生きていると思うと涙が出るし、誰かに道を尋ねられて教えて差し上げた後、別れ際にあり…

辞めたくないことについて

生き方について近頃考えている。 一社内定をいただけたけど辞退しようかと思っている。 会社の人はとてもいい人だし、福利厚生も悪くない。研修制度もしっかりしている。 でもそこで自分が、その人たちと働くことが想像できない。そして、あんまり楽しくなさ…

就職活動をしている。

主に研究に使っている文献の本棚。だいたいこういう研究をやっています。 就職活動をしている。 あの、就活ですよ、といわずもがななスーツを着て、ちょっとの対抗心でカバンはベージュの、可愛いでもシンプルな四角いカバンで日夜街を闊歩している。 うまく…

完璧なわたしの話

二年前の街子である。 大学を卒業する際、四年間幽霊部員であった美術部の卒業展示に誘われた。絵はよく描いていたのだが、そうではなく、写真を撮ってみようと思った。それが一番最初の写真である。モデルはわたしで、撮影は友達。 カメラなど上等な機械は…

ヨガに通っている。

前述した指輪をなくしたスタジオとは別のヨガスタジオに通っている。そこはホットヨガをやっていて、岩盤浴をやるような溶岩の上でヨガをするのである。 わたし自身もともとあんまり身体が強くないというか、精神と身体が疲弊してもあんまり気づかず、0にな…

こじんまりしたパーティーのやり方(冷凍都市に捧ぐ)

「パーティー」に参加したことがある人はどれほどいるだろうか。お店で小さいかばんをみていると「普段使いにもちょっとしたパーティーにも」といわれるあの、パーティーである。 SATCが好きなボーイズエンドガールならば一度は参加してみたい「パーティー」…

指輪を失くした、その後

なにかを失くすことは同時に生きる気力がすっぽり抜けてしまうことだ。昨日の指輪紛失事件からなんだかすっぽり、心の真ん中にあったものが抜け落ちてしまった。昨日はその両方の喪失がとてもとても悲しくて仕方なかったけど、今は清々しい気分でいる。抜け…

指輪をなくした。

指輪をなくした。(ついでにピアスも)(それも片方だけ) 何かをなくす時、なぜこうもあっけなく、わたしの前から忽然と、もう忽然ととしかいいようのない素早さ、唐突さで居なくなるんだろう。大事なもののはずだった。興味本位で行ったヨガスタジオで失く…

はじめに

街子は文系の大学院生。文系の大学院生といえば就職から逃げ道のように思われがちだがあくまでわたしは違う。やりたいことがある。考えたいことがある。 しかし街子はそうした知的営為ときたる卒業に向けての修士論文の執筆、そして就職活動の末、精神を衰弱…